最近のボドゲ会
車を作って点を競う。カンバンとは、ご存じトヨタのジャストインタイムシステムのこと。それをモチーフって、どんな感性してんだこのゲームデザイナー(ポルトガルの有名デザイナーだけど)。
3人戦。とにかく序盤はパワハラ上司サンドラのペナルティを最小限に抑えるべくシフトを貯めまくる。残業は極力控えた方が良い(前回サンドラでやられたからね)。
最初は設計図とテスト走行の車がちぐはぐだった為、そこは無理せず先にアップグレードをし、後からアプグレの車を取る戦略に。各部署の資格トラックや成果目標もそれなりに意識し進める。
このゲーム、慣れてきた頃に終了トリガーに向かう。今回も終盤は早かったな。ギリギリ最終手番に目標のスポーツカー3台目を取ってガレージを埋められたのは良かったが、資格トラックは全体的にゴールさせるタイミングを見誤った。この作品、点を伸ばすにはこの辺の感覚を磨く必要がある。
これで通算3回目のプレイだったが、ようやくいろんな意味でこの作品が分かった気がした。唯一無二のテーマとプレイ感、海外の評価が高い理由が少し理解できたようだ。
いわゆる紙ペン。紙ペンとは、文字通りペンで書き込んでいくゲーム。昨今、ボドゲ界ではちょっとしたブームだ。
その中でもこの作品は、紙ペンの中では最も重いと言われている。
3人戦。リソースを払ってスペースを埋めていくことで、壁を建設したり、宮殿を建てたり市民を成長させて点を稼いでいく。そうするとまたリソースが手に入り、それを元手にまた埋めていく。コンボの連鎖が半端ない。
全プレイヤーがリソースを使い切った後、敵が襲撃してくるのだが、その攻撃に耐えるために防御力を高めておく必要もある。
初見だったので、とりあえず目標カードを意識して進め、かつ4つの得点要素から使いやすそうな「信仰」を中心に埋めていった。
最終ラウンドでコンボしまくり、ギリギリ目標の建物を建てられたのは気持ち良かったw結果65点、初見としては良かったのでは?
紙ペンはソロ感が強く、総じて性に合わないのは事実だが、この作品はやはり他の紙ペン作品とは一線を画し、海外で評価が高いことがよく分かった。
この作品のデザイナーは、何と1970年代後半に活躍したアメリカの女子ロックバンド「ランナウェイズ」の元ベーシスト、ジャッキーフォックス。(ちなみに彼女、バンド脱退後はハーバードに行って弁護士になっているという、人生がロックな人)
洋楽好きの僕としてはやらない理由は見つからない。ということで、ボドゲカフェ主催のゲーム会で事前にリクエストしておいた。(この作品は日本語版は出ていない)
4人戦。僕が選んだキャラはロックギタリスト。尊敬するギタリスト、エディヴァンヘイレンに多少似てたから。←単純
この作品は、一言で言えば「ロック版人生ゲーム」。最初はアルバイトしながら金を稼ぎ、やがてデモテープを作り、レコード会社と契約する。そうなるともうアルバイトしなくてよくなるってリアルw
もちろんライブも重要だ。最初は小さなハコからだが、次第にフェス、そして最後はアリーナ級へと駆け上がっていく感じはアメリカンドリーム。
また夜中にはさまざまなイベントが起こる。様々な人間模様が渦巻く。キャンディ(薬の隠語)を使えば原則1アクション追加できるのだが、やり過ぎると病院送りになるってリアルw
主なメカニクスはワーカープレイスメント、パラメーター上げ、イベントそしてダイスロールw
コンポーネントが凝っていて、まず個人ボードがアンプになっていて、各ツマミが評判や音楽などいくつものパラメーターを表す仕掛けになっている。ここだけでテンション上がる。更に手番順を表すのに本物のピックを使ったり、紙幣はダメージ仕様になってたりと。
毎ラウンド起こるイベントがちょっとぶっ飛んでいて、ゲームバランス大丈夫か?と心配になる展開もあったが、そこはロックということで。それ以上にフレーバーを楽しむ作品。実際みんな「バイトなんてさぼってやるぜぇ!」「キャンディ(薬)よこせゃ!」「マネージャークビね」「これがロック」などロックな人生観を楽しんでワイワイ盛り上がったw…そして最後はかろうじて1点差で勝ったぜ、ロック!
ある意味、ゲームデザインが本職でない人だからこそ生まれた唯一無二の作品であり、疑似体験できるのがボードゲームの醍醐味の一つであることを再認識させてくれる良き作品。
今回も色々な人に絡んでもらいました。ありがとう!