先日、クライアントに伺った際、
県内の某有名地銀において、昨年入社した新卒のうちもう既に半数が退社しているという話を聴いた。
退社理由は色々だろうが、そこまで多ければ会社風土・職場風土が影響していると想像する。
そんな折、ある団体が調査した今時のZ世代の特徴について発表があった。
それによると、
・「自分らしさを大切に、安心できる環境で無理なく着実に成長したい」という傾向が色濃くなっている。
・承認欲求は依然高い反面、自己肯定感や自己効力感に関するマインド面は低下している。
・職場の人間関係は良好にしたいが、周囲からの評価を気にし過ぎることや失敗しない程度の仕事アサインを求める傾向がある。
・安心できる安定した環境で働きたいという意欲はあるが、自律的に自らのキャリアを考える志向は低下している。
・「褒める育成」を好むことは変わらない状況。他方、「仕事上の不具合を改めていくには、厳しく𠮟ってもらいたい」など、必要に応じた適切な指導育成を求める割合が増えている。
・同時に「仕事で行き詰っているときは相手が察して話しかけて欲しい」「依頼された仕事の意図が不明確な場合は、その仕事に取り組むべきかしばらく考える」「新人指導せず『忙しい』というのは、上司・先輩の言い訳である」も増えている。
相手がZ世代であろうが何世代であろうが、最後は人間対人間の信頼関係をいかに築けるのかの話なのだと思うが、とは言え今時のZ世代の特徴をよく理解しておくにこしたことはない。
そう言えば前述の地銀だが、毎年春先にいかにも新卒といった若者が店舗の入り口でお客さんに対してひたすら挨拶を繰り返すという、半ば拷問のようなことを未だ続けているところからして、きっと古い体質から抜けきれないのかもね。